伊豆半島の中でも温泉や絶景スポットの多い西伊豆は、夕陽がきれいな場所としても有名です。ロマンティックな気分にさせてくれる景観は全て地球がつくり上げたもの。世界ジオパークに認定されている伊豆半島ジオパークの中から、地球の息遣いを感じる西伊豆のおすすめジオサイトを巡ってみましょう。

 

 

 

伊豆の松島と称えられる絶景スポット「堂ヶ島」(西伊豆町)

写真提供:静岡県観光協会

 

かつての海底火山の噴火によって流れ出た土石流と、そこに降り積もった軽石、火山灰層が、堂ヶ島海岸の特徴的な景観美をつくり出しています。西伊豆屈指の絶景スポットで西伊豆の旅では絶対にハズせません。複雑な海岸線や奇岩怪岩が立ち並び、青い海とともにすばらしい景色を見ることができます。遊覧船で巡れば、ちょっとしたアドベンチャー気分を味わえます。

 

 

【INFORMATION】

静岡県賀茂郡西伊豆町仁科

下田駅よりバスで約50分

伊豆半島ジオパーク公式ウェブサイト「堂ヶ島」

 

 

 

海底火山の噴火がつくり上げた「一色の枕状溶岩(いしきのまくらじょうようがん)」(西伊豆町)

 

仁科川沿いには伊豆半島最古の地層である仁科層群が分布しています。一色の枕状溶岩も、この時代の海底火山の噴火によってできたものです。

 

 

【INFORMATION】

静岡県賀茂郡西伊豆町仁科浮島

東海バス「仁科車庫」から「一色橋」駐車場から徒歩約3分

伊豆半島ジオパーク公式ウェブサイト「一色の枕状溶岩」

 

 

 

天然記念物のトンボロ現象が見られる「三四郎島」(西伊豆町)

 

中ノ島・沖ノ瀬島・高島の4つの島からなる三四郎島。ここでは、大変めずらしいトンボロ現象を見ることができます。トンボロ現象とは、波に運ばれてきた石や砂がたまり、浅瀬になったところが干潮時に水が引くことで陸地になること。海上に現れた浅瀬から三四郎島へ渡ることもでき、途中に海の生き物がたくさん見られます。三四郎島では、マグマが冷えた時にできる見事な柱状節理を見ることもできます。

 

 

【INFORMATION】

静岡県賀茂郡西伊豆町仁科

下田駅よりバスで約50分

伊豆半島ジオパーク公式ウェブサイト「三四郎島とトンボロ」

 

 

 

マグマの彫刻が並ぶ「浮島海岸(ふとうかいがん)」(西伊豆町)

 

浮島海岸では、伊豆と本州が衝突し、隆起した時に地上に現れた岩脈と呼ばれる板状のマグマの通り道があります。地上に現れたたくさんの岩脈は、まるでマグマがつくり上げた彫刻作品のよう。美しい海と、荒々しい岩脈のコントラストは、まさに伊豆半島ジオパークならではの風景と言えるでしょう。

 

 

【INFORMATION】

静岡県賀茂郡西伊豆町浮島

下田駅よりバスで約50分

伊豆半島ジオパーク公式ウェブサイト「浮島海岸」

 

 

 

夕陽を浴びて黄金色に輝く馬ロック「黄金崎(こがねざき)」(西伊豆町)

写真提供:静岡県観光協会

 

火山の地熱の恩恵を受けた温泉によって変質、変色した岩石でできている黄金崎は、馬の形に似ていることから馬ロックの愛称で親しまれています。温泉水による変質も手伝って、夕陽に照らされると、岬全体が黄金色に輝きます。

 

 

【INFORMATION】

静岡県賀茂郡西伊豆町安良里

修善寺駅よりバスで約1時間15分

伊豆半島ジオパーク公式ウェブサイト「黄金崎」

 

 

 

海底火山の噴出物が並ぶ「燈明ヶ崎・田子(とうみょうがさき・たご)」(西伊豆町)

 

灯台の前身である燈明堂があったことからその名がついた燈明ヶ崎。浮島海岸と田子港にかけて西伊豆を象徴する、海底火山の噴出物が並ぶ絶景を見ることができる燈明ヶ崎遊歩道があります。雄大な駿河湾の向こうには、日本平や南アルプスをも見渡すことができます。海岸沿いの風景を見ながら歩いた後には、近隣にある温泉で疲れを癒すのが定番コースです。

 

 

【INFORMATION】

静岡県賀茂郡西伊豆町仁科

修善寺駅よりバスで約1時間30分

伊豆半島ジオパーク公式ウェブサイト

 

 

 

堂ヶ島海岸の絶景と露天風呂を楽しめる「沢田公園」(西伊豆町)

写真提供:静岡県観光協会

 

地殻変動、火山による堆積物がつくり上げた絶景を楽しめる沢田公園。町の天然記念物に指定されている白岩山岩壁窟画(がんぺきくつが)では、海底火山灰層に掘られた洞窟の中に仏像が描かれています。園内には露天風呂があり、堂ヶ島海岸周辺のオーシャンビューを楽しめます。夕陽スポットとしても知られており、見どころいっぱいの伊豆半島ジオパークを満喫できる公園です。

 

 

【INFORMATION】

静岡県賀茂郡西伊豆町仁科2817-1

下田駅よりバスで約1時間、沢田下車後徒歩約10分

伊豆半島ジオパーク公式ウェブサイト「沢田公園」

 

 

 

みんなで楽しめる金のテーマパーク「土肥(とい)金山」(伊豆市)

 

かつて全国で第二位の産出量を誇っていた土肥金山。金は伊豆の火山が生み出す地熱によって作り出されてきた鉱石の一つです。当時の鉱山跡を整備し、今では貴重な史跡として多くの人々が訪れる金のテーマパークになっています。

 

 

【INFORMATION】

静岡県伊豆市土肥2726

修善寺駅よりバスで約50分

伊豆半島ジオパーク公式ウェブサイト「土肥金山」

 

 

 

伊豆石の採石場「室岩洞(むろいわどう)」(松崎町)

 

太古の海底火山の噴火によって積もった火山灰は、長い時を経て石に変わりました。このようにしてできた石は比較的やわらかく加工しやすい、耐火性にも優れているため伊豆石として重宝されるようになりました。室岩洞は、当時の採石場の様子をそのまま残されている貴重な場所です。

 

 

【INFORMATION】

静岡県賀茂郡松崎町道部

下田駅から東海バス堂ヶ島行きで約50分、松崎でタクシーに乗り換えて約10分

伊豆半島ジオパーク公式ウェブサイト「室岩洞」

 

 

 

低山ながら絶景が楽しめる「烏帽子山(えぼしやま)」(松崎町)

 

烏帽子山は葛城山同様火山の根の一つです。山頂には雲見浅間神社があり、標高162メートルと低山ながら山頂の神社までは400段以上の階段を登らなければなりません。登った先には、伊豆の海岸線、富士山、久能山、駿河湾をのぞめます。晴天時は、遠く南アルプスの山並みまで見えることもあります。

 

 

【INFORMATION】

静岡県賀茂郡松崎町雲見

松崎バスターミナルよりバスで約20分、雲見温泉下車後徒歩約30分

伊豆半島ジオパーク公式ウェブサイト「烏帽子山」

 

 

 

太陽の光とともに楽しめる絶景「千貫門(せんがんもん)」(松崎町)

 

千貫門も火山の根の一つで、岩の中央部には波の浸食でできた海食洞が門をつくっています。昼間は太陽が当たり、エメラルドグリーンの海とともに景色を豊かにしています。夕暮れ時には、門から沈む太陽の光が差し込み幻想的な風景を楽しめます。

 

 

【INFORMATION】

静岡県賀茂郡松崎町雲見

蓮台寺駅よりバスで約40分

伊豆半島ジオパーク公式ウェブサイト「千貫門」

 

 

 

99段の石段を登ると厳島神社がある「弁天島」(松崎町)

写真提供:静岡県観光協会

 

元々は「古代島」(巨鯛島)と呼ばれていた島でしたが、いつしか弁天島の愛称が定着し、その名で呼ばれるようになったそうです。99段の石段を登ると、頂上には弁財天を祀った広島の厳島神社の分社があります。弁天島には、備長炭の材料になるウバメガシが群生しており、町の天然記念物に指定されています。

 

 

【INFORMATION】

静岡県賀茂郡松崎町江奈742

蓮台寺駅よりバスで約40分

伊豆半島ジオパーク公式ウェブサイト「弁天島」

 

 

 

火山の恩恵によって作られた「石部の棚田(いしぶのたなだ)」(松崎町)

写真提供:静岡県観光協会

 

およそ140年前の噴火によってできた蛇石火山の裾野に広がる棚田です。火山がもたらす豊富な湧水や地下水が地すべりを引き起こし、棚田として利用される緩斜面を作り出しました。まさに、火山のめぐみを利用したジオパークならではの風景です。展望台もあり、棚田を始め、駿河湾、富士山も望める絶景スポットです。

 

 

【INFORMATION】

静岡県賀茂郡松崎町石部

松崎ターミナルよりバスで約15分。石部温泉下車後徒歩約30分

伊豆半島ジオパーク公式ウェブサイト「石部の棚田」

 

 

 

地球の神秘が生んだ不思議な池「井田(いた)と明神池」(沼津市)

 

井田地区の集落は、かつての井田火山の西半分が浸食されてできた大きな谷間に位置しています。明神池と呼ばれる池があり、駿河湾の波に運ばれた砂や石が湾を閉じてできました。もともと海だったのにも関わらず、淡水が湧き出している不思議な池で井田とともにジオサイトになっています。展望スポットである煌めきの丘からは、駿河湾と富士山を望み、自然豊かな風景は、地元では「知られざる日本一の絶景」とも言われています。

 

 

【INFORMATION】

静岡県沼津市井田

修善寺駅よりバスで約1時間、戸田下車後タクシーで約15分

伊豆半島ジオパーク公式ウェブサイト「井田」

 

 

 

自然がつくり上げたすばらしい港「御浜岬(みはまみさき)」(沼津市)

写真提供:静岡県観光協会

 

駿河湾の波によって運ばれてきた砂や石が堆積してできた砂嘴(さし)と呼ばれる地形です。弓状の御浜岬によって駿河湾と隔てられた入江が、自然によって作られた良港になり、古くから人々の生活を支えてきました。岬の付け根には御浜岬公園があり、自然豊かで美しい景色を楽しめます。岬には、樹齢100年を超える古木もあるイヌマキ林があり、静岡県の天然記念物に指定されています。

 

 

【INFORMATION】

静岡県沼津市戸田

沼津港より船で約30分

伊豆半島ジオパーク公式ウェブサイト「御浜岬」

 

 

 

自然の不思議がいっぱい「大瀬崎(おせざき)」(沼津市)

写真提供:静岡県観光協会

 

海流によって運ばれた岩や砂がたまってできた砂嘴(さし)と呼ばれる地形が見られます。駿河湾に突き出した先端には神池と呼ばれる池があり、海に囲まれた場所にもかかわらず、淡水が湧き出しています。さらに、樹齢1500年以上といわれるビャクシンの巨木があり、日本最北端のビャクシンの群生地として天然記念物にも指定されています。駿河湾ならではの生き物も多く、ダイビングスポットとしても人気で、自然の不思議がいっぱいのレジャースポット。西側の海岸には、溶岩の積み重なりや大瀬崎南火道と呼ばれるマグマの通り道の断層を見れるジオサイトもあります。

 

 

【INFORMATION】

静岡県沼津市西浦江梨

沼津港より船で約20分

伊豆半島ジオパーク公式ウェブサイト「大瀬崎」

 

 

 

絶景スポットやグルメ、温泉も楽しめる西伊豆で、いつもとはちょっと違ったの旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。