時代劇で見るようなお城とは見た目も作りも全く違う沖縄の城(グスク)は城と言っても、かつての琉球王国時代の城塞のことを指す場合が多く本土にある城郭とは性質も歴史も文化も全くの別物です。沖縄に200以上あると言われるグスクの大きな特徴は石垣。その構築技術がとても高く、マチュピチュの石造技術と比較されることもあります。石垣しか残らないグスクですが、その神秘的でエキゾチックな風景は魅力あふれるものです。

 

 

 

沖縄・西表島の情報はこちらで確認できます。

 

 

 

炎に消えた沖縄のシンボル「首里城」(那覇市)

 

14世紀末頃に作られたと推定されるグスクで、かつて海外貿易の拠点であった那覇港にほど近い丘陵地にある城址です。戦前には、沖縄神社社殿としての正殿などが国宝に指定されていましたが、沖縄戦と琉球大学建設により破壊され、城壁や建造物のほんの一部しか残っていない状態でした。消失と復元を繰り返す歴史を経て、1992年には建築物群の多くが復元され、首里城公園が開園しました。2000年には「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の名称で世界遺産に登録され、ますます沖縄のシンボルとしての存在感を見せていましたが、2019年、原因不明の火災により焼失し、沖縄だけでなく、日本国民にとって悲しい出来事となりました。琉球王国の文化、生活を体感できる場所として、いつの日かまた再建されることを願うばかりです。

 

 

【INFORMATION】

沖縄県那覇市首里金城町1丁目2番地

主利益よりバスで約5分または徒歩約15分

沖縄観光情報WEBサイトおきなわ物語「首里城公園」

 

 

 

貿易で成功した王の居城「勝連城(かつれんぐすく)」(うるま市)

 

沖縄本島の東にある勝連半島の丘にかつてあったグスクで、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されました。土地の特性上、中継貿易で経済力、軍事力を発展させた10代目の城主阿麻和利(あまわり)の頃が最も栄えた時代だったと言われています。標高約98メートルの、勝連城で最も高い場所にある一の曲輪(くるわ)からはパノラマビューを楽しむことができ、遺跡の研究、発掘作業もまだまだ進んでいる歴史ロマンあふれるグスクです。

 

 

【INFORMATION】

沖縄県うるま市勝連南風原3908

那覇バスターミナルよりバスで約1時間30分

沖縄観光情報WEBサイトおきなわ物語「勝連城跡」

 

 

 

沖縄で最も古いアーチ石門のある「座喜味城(ざきみぐすく)」(読谷村)

 

15世紀初期に築城家として名を馳せていた護佐丸(ごさまる)という人物によって築城されたと言われるグスクで、こちらも世界遺産に登録されています。護佐丸は、沖縄の歴史上とても重要な人物で、彼の手によって築かれた座喜味城の美しい曲線を描く石垣やアーチ門は見事!日本製の大量の古い瓦や岩盤を削って柱穴を掘った遺構が見つかったりと、遺跡としても注目を集めています。標高120メートルの高台にあるので、素晴らしい景色に出会えるのも魅力。エメラルドグリーンの海、青く澄んだ空、幻想的な夕陽まで、沖縄ならではの風景を楽しめるグスクです。

 

 

【INFOMATION】

沖縄県中頭郡読谷村字座喜味708-6

那覇バスターミナルよりバスで約1時間15分、座喜味バス停より徒歩約15分

沖縄観光情報WEBサイトおきなわ物語「座喜味城跡」

 

 

 

ダイナミックな絶景を楽しめる世界遺産「今帰仁城(なきじんぐすく)」(今帰仁村)

 

14世紀に琉球王国が成立するよりも前から存在していたと言われる北山(ほくざん)の国王の居城だったグスクで、歴史ロマンあふれるダイナミックな景観が楽しめる標高100メートルの場所にある山城です。その一つが、長さ1.5キロメートルもの、まるで万里の長城を思わせるような屈強な城壁。しかも、蛇のようにくねくねと曲がっていることで、高い防御機能を誇りました。県内最大のグスクで、世界遺産だけではなく、国の史跡、日本100名城にも数えられています。高台からの絶景が見もので、中でも大隅(うーしみ)は絶対に外せない絶景スポットです。

 

 

【INFORMATION】

沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊5101

那覇空港よりバスで約2時間45分

沖縄観光情報WEBサイトおきなわ物語「今帰仁城跡」

今帰仁城跡公式ウェブサイト

 

 

 

ペリーも驚嘆した建築技術の高さ「中城城(なかぐすくじょう)」(中城村)

 

1853年にアメリカのペリー提督が訪れ、曲線の美しい城壁や左右段差のある階段など細部まで、その建築技術の高さに驚いたと言われます。それもそのはず、築城したのは座喜味城を手掛けた名建築家の護佐丸なのです。中城城は史跡としてとても貴重で、沖縄戦でも奇跡的にほとんど被害を受けることなく、数ある沖縄のグスクの中でも、最もきれいな状態で本来の姿が残されているグスクです。グスクからは太平洋と東シナ海を望むことができ、眺望がすばらしいフォトジェニックなスポットとしても人気です。

 

 

【INFORMATION】

沖縄県中頭郡中城村字泊1258番地

沖縄自動車道北中城ICから約10分

沖縄観光情報WEBサイトおきなわ物語「中城城跡」

中城城跡公式ウェブサイト

 

 

 

森の中にたたずむ神秘的な古城跡「安慶名城(あげなぐすく)」(うるま市)

 

城跡周辺は緑に囲まれ、ひっそりとたたずむ安慶名城。その姿は、まるでジャングルの中の遺跡のような神秘的な雰囲気をまとっています。自然の地形を活かして建てられたこの城には、野面積みと呼ばれる自然の石を積み上げる方法で作られた城壁があります。形も大きさも不ぞろいの石ながら、しっかりと積み上げられ、周辺の緑と相まって素朴な風情を感じられる場所です。国の史跡にも指定され、マニア受けも良い知る人ぞ知る名城です。

 

 

【INFORMATION】

沖縄県うるま市字安慶名亀甲原

那覇バスターミナルよりバスで約1時間20分

うるま市 教育部ホームページ「国指定の文化財」

 

 

 

高さ6メートルもの城壁が今も残る「糸数城(いとかずぐすく)」(南城市)

 

野面積みと切石積みで造られた高さ6メートルもの美しくも力強さを感じさせる城壁や城門が今も残る糸数城。国指定の史跡で、城壁の上からは太平洋と東シナ海を越え、遠くは慶良間諸島まで見渡すことができます。沖縄本島南部にあるグスクの中でも最大級の規模を誇り、迫力のある城壁と周辺の景色とのコラボレーションが素晴らしく、絶景スポットとしても隠れた人気があります。

 

 

【INFORMATION】

沖縄県南城市玉城字糸数

那覇空港よりモノレールで約15分

沖縄観光情報WEBサイトおきなわ物語「糸数城」

 

 

 

超フォトジェニックな絶景「具志川城(ぐしかわぐすく)」(糸満市)

© 沖縄観光コンベンションビューロー

今でも発掘、修復作業が続けられており、貴重な史跡として研究対象になっているグスクです。これまでに出土したものの中には中国製の陶磁器があり、そこからグスクとして機能していたのが12世紀~15世紀頃と推定されています。断崖の上に建つ城跡からの景色は、空も海もとても美しく、絶景スポットとして人気です。

 

 

【INFORMATION】

沖縄県糸満市喜屋武1730-1

那覇空港から車で約40分

沖縄観光情報WEBサイトおきなわ物語「具志川城」

 

 

 

久米島のグスク時代が見える「宇江城城(うえぐすくぐすく)」(久米島町)

© 沖縄観光コンベンションビューロー

標高310メートル、久米島で最も高い宇江城岳の山頂にそびえる宇江城城からは、島全体を見渡すことができます。沖縄県内のグスクの中では最も高い場所にあり、その眺望が自慢のグスクです。中国の陶磁器が多く出土していることから、琉球王朝統一以前より中国との交易があったことが推定されます。

 

 

【INFORMATION】

沖縄県島尻郡久米島町字宇江城2063

久米島空港から車で約30分

沖縄観光情報WEBサイトおきなわ物語「宇江城城跡」

 

 

 

新城と古城から成るスピリチュアルなグスク「知念城」(南城市)

 

新城(ミーグスク)と古城(クーグスク)の2つの時代のグスクが隣接しています。標高80メートルほどの小高い丘にあり、新城の方は整備されていますが、古城の方は深い森の中に埋もれており、現在は中にはいれません。しかし、新城の石垣や門の雰囲気だけでも、異世界に迷い込んだような雰囲気を味わえます。

 

 

【INFORMATION】

沖縄県南城市知念字知念

那覇空港よりモノレールで約15分

沖縄観光情報WEBサイトおきなわ物語「知念城跡」

 

 

 

戦跡の残る古の城跡「浦添城(うらそえぐすく)」(浦添市)

 

首里城よりも前にできたグスクと言われ、かつて沖縄中部を支配していた中山王によって築かれたグスクです。戦時中は砦として利用され、激しい攻撃を受けて破壊されてしまいました。その痛々しい戦跡を残しつつも、蘇った美しい王陵浦添ようどれを見ることができるとして人気のグスクです。

 

 

【INFORMATION】

沖縄県浦添市仲間城原

那覇空港よりモノレールで約5分

沖縄観光情報WEBサイトおきなわ物語「浦添城跡」

 

 

 

天空の城からの眺めが最高「玉城城跡(たまぐすくじょう)」(南城市)

 

標高180メートルの高台にあり、頂上からの眺めが素晴らしいことで天空の城とも称される人気のグスクです。ぽっかりと空いた城門から朝日が差し込み、場内を明るく照らす様子は、とても神秘的です。東御廻り(あがりうまーい)と呼ばれる聖地巡りの拝所の一つとしても知られています。

 

 

【INFORMATION】

沖縄県南城市玉城字玉城443-2、444他

那覇空港よりモノレールで約15分

沖縄観光情報WEBサイトおきなわ物語「玉城城跡」

 

 

 

那覇観光で立ち寄りたい古城「三重城(みーぐすく)」(那覇市)

© 沖縄観光コンベンションビューロー

那覇港を守るための砦として築かれたのが三重城。地元の人々にとっては、港から出入りする人を見送ったり、無事に帰還したことを感謝する場所として親しまれてきた場所です。海に浮かぶように残っている史跡で、那覇の穴場絶景スポットです。エメラルドグリーンの海に囲まれた史跡はとにかくフォトジェニック!

 

 

【INFORMATION】

沖縄県那覇市西3-2-35 付近

那覇空港よりタクシーで約10分

 

 

 

立派なガジュマル群落が有名「南山城(なんざんぐすく)」(糸満市)

 

4世紀に山南王・承察度(うふさっと)によって築かれたグスクで、中国製の陶磁器や、グスク系土器、ガラス製の勾玉、さらに備前焼のすり鉢など、興味深い出土品の多い史跡です。かつての城跡は、一部が小学校になっており、一部は南山神社、そして城壁が残されています。城跡内のガジュマル群は、沖縄の名木百選にも選ばれています。

 

 

【INFORMATION】

沖縄県糸満市大里1901

那覇空港より車で約40分

糸満市公式ホームページ「南山城跡」

 

 

 

本州とは違った歴史のロマンを感じに、沖縄の城をめぐってみませんか?